国内MBA専門受験予備校:ウインドミルエデュケイションズ ロゴ MBA体験記−国内MBAってど〜なの?

国内MBA体験者による生の声

国内ビジネススクールに学んで
戻る
受講、説明会に関するお問い合わせはE-mailで!
ウインドミルの営業時間:
 平 日/11時-19時
 土日祝/11時-18時
定休日:毎週水曜日
早稲田大学大学院商学研究科(昼)東出研究室 2007年3月修了 渡邊 将志さん(現在、上場企業 部長)

私がビジネススクールの二年間で得たもの(成果)は大きく二つある。

(1)視野が広がったこと
(2)リサーチの方法論を身に付けたこと

(1)は、基本的にどのビジネススクールでも得られる成果である。私はビジネススクールに入る前の約10年間、ずっと同じ業界で働いていた。その間は、あまり感じなかったが、外に出てはじめて「自分がいかに狭い世界で生きていたか」を痛感した。ビジネススクールでは、様々な業界から人が集まり、様々なケースについて研究する。そのため、日々、自分とは異なる考え方に触れることになる。そのたびに、「世の中には、こんなにもいろいろな見方があるのか」ということを思い知らされた。こういう経験(訓練)を積むうちに、ある課題について、これまでなら一つや二つ程度の見方しか出来なかったものが、より多くの視点から考えることができるようになった。それまで単一的なものの見方しかできなかった私にとって、視野が広がったことは一つの大きな成果であった。

(2)は、(1)と異なり、どのビジネススクールでも得られるものではない。主に、修士論文に力を入れているビジネススクール(あるいはゼミ)に入っている人にしか得られないものである。「ビジネススクールといえば、ケーススタディ」というくらい、今のビジネススクールは、「ケーススタディ偏重主義」にあるように思う。ハーバードが、「MBA=ハーバード=ケース」というブランド・イメージを築いた結果であろう。かくいう私も、入学当初は、「ケースをやらなきゃ、ビジネススクールに来た意味がない。学者になるわけではないから、論文なんて、そこそこのものを書けばいい」という考えでいた。勿論、ケーススタディには、いろいろな業界や会社の事例について、様々な角度から議論をし、そこから教訓を得るというメリットがある。しかし、ケーススタディをやるうちに、得られた教訓をビジネスで活かすには、ケースだけでは限界があると感じるようになった。

通常、ケーススタディでは、個々のケースを縦割りに一つずつ研究・議論していく。これは、例えるなら、野球の打ち方を学ぶのに、イチローや松井、清原の打ち方(ケース)を一つずつ研究していく方法に似ている。ただ、イチローや松井の打ち方を個別に研究したからといって、誰でもすぐに打てるようになるだろうか。松井の豪快な打ち方は、大柄でパワーのある人ならいざ知らず、小柄で非力な人にとっては、研究しても打てるようになるとは限らない。ケーススタディの限界がここにある。つまり、学んだケースが実際のビジネスの場面に似ていれば参考になるが、異なる場合、あまり参考にならないのである。では、どうすれば良いのか。先の例でいえば、個々の打ち方の研究にとどまらず、イチローや松井に共通する特徴を横断的に見出し、それを一般化し、自分なりのバッティング理論を作れば良いのである。そうすれば、体格に関係なく、打てるようになるであろう。この理論を作る一連のプロセスが「方法論(Methodology)」であり、私は論文を作成する過程で、この方法論を身に付ける機会を持つことができた。これが二つ目の成果である。

より具体的には、私は、「チームで創造的なアイデアを生み出すためにリーダーは何をすべきか?」との課題を立て、研究を行った。研究は、英語の論文の読み込みと10名のクリエイターへのインタビューが中心であった。大雑把に言えば、10件のケーススタディを行い、その上で10件に共通する要素を抽出し、それらの要素を過去の先行研究を参考にしながら、独自にまとめることで新たな理論を作ったのである。この研究には、半年以上かかったが、一般化した理論にまで昇華させることができたことから、私の中では血となり肉となり、今でも記憶の中に鮮明に残っている。一方、通常のケーススタディの授業で学んだことは、正直、一部記憶に残っているものの、大半は忘れてしまっている。矢継ぎ早に詰め込んだため、体にまで染み込んでいなかったのである。なお、インタビューに協力してくれた10名のクリエイターの方とは卒業後も2ヶ月に1回のペースで会合を持ち、卒業後も親交を深めている。これも私にとっては貴重な財産となった。

一般的に、ビジネススクールでは、ケーススタディや講義形式の授業が中心で、論文作成(方法論の習得)は二の次となりがちである。しかし、私の場合、ビジネススクールで得たスキル(知識)の内、6割くらいは論文作成により得たものである。残り2割がグループ・プロジェクト(新規事業のビジネスプランや新商品の開発プランの作成・発表等)、1割がケーススタディ、1割が講義から得た知識といった具合である。入学当初は、ケースが7割、論文が2割、講義が1割くらいのイメージで考えていたが、実際は全く違った。意外に思われるかもしれないが、これが事実である。これから、ビジネススクールに行くことを考えている方には、是非、「ビジネススクール=ケーススタディ(実務的)」、「論文作成=お堅い文章書き(学術的)」といった固定観念にとらわれることなく、様々な情報を収集して進路を考えていただきたいと思う。


ページトップへページトップへ

(c)Copyright 2003 国内MBA大学院受験専門予備校ウインドミル・エデュケイションズ. All Rights Reserved