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新井 豪一郎さん
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
  慶應義塾大学大学院経営管理研究科(2003年修了)
    米系コンサルティングファーム
 私は今働いているコンサルティングファームでビジネススクールの2年生の夏にサマーインターンをして採用して頂きました。サマーインターンの間、コンサルティングという仕事の特質からMBAで徹底的に学んだファイナンス、マーケティングの知識とスキルを活用する機会が多かったのを覚えています。また慶應ビジネススクール在学中に鍛えた仮説構築・検証のスキルは今でも仕事で重宝しています。
 MBAホルダーのビジネススクール卒業後の進路は多岐に亘ります。MBA取得前のキャリアを継続する人もいれば、キャリアチェンジする人もいます。ビジネススクールが様々なチャンスと学習の場を提供していて、学生は自らのキャリアプランに沿って積極的に機会の選択と集中を行っていることを考えれば当然なことです。
 MBAホルダーの中でも、目の前にあるいくつかのキャリアの選択肢の中から自分に最適な選択肢を100%の自信を持って選べる人はめったにいないと思います。しかし、前方が不透明な中で自分の力を信じて新しい一歩を踏み出す勇気は、厳しいビジネススクールのカリキュラムを乗り越え、様々な機会を自らの意志で選択と集中を続けてきたMBAが共通して持ち合わせているものです。そしてその一歩を踏み出す勇気を支えるだけのビジネススキルと胆力を身に付けているということが、不確実性の高い時代の中で活躍し続ける上で求められる重要な条件なのではないでしょうか。
藤間正順さん
都市銀行支店
  一橋大学大学院商学研究科経営学修士コース(2003年修了)
    都市銀行ストラクチャードファイナンス営業部
 私がここで申し上げたいことは、「MBAは取得しただけでは人生に何の付加価値ももたらさない」ということです。自分自身のキャリアを考え、作っていく過程において、MBAで学んだこと、もしくはMBAホルダーであるという客観的事実を能動的に活用していくことが極めて重要です。
 私は企業派遣生だったので、修了後に銀行という大きな組織の中で、いかに自分の希望するポジションを得るかが課題でした。私はMBOやLBOといったバイアウトの将来性に関心を持っていたので、MBOについて修士論文を書き、その研究成果を人事部に積極的にアピールすることで買収ファイナンスを担当する部署に就くことができました。MBA留学前の6年間を支店勤務で過ごしていたことを考えると、大幅なキャリアチェンジと考えて良いでしょう。MBAを取得した事実や研究内容が、組織の中でスムーズにキャリアチェンジを図ることに繋がったのは間違いありません。
 しかし、ポジションを掴むことは単なる手段に過ぎません。そこで何をするかがより重要です。私は、拙著『国内MBAスクールガイド』(東洋経済新報社)の中で、「MBAの意義は本質を見抜く力を養うことにある」と書きました。「本質を突き詰めて考えること」は、99%のビジネスパーソンは実践できていません。MBAでこの素地を備えることができれば、それだけで大きな差別化のポイントになります。「会社の論理」でない、本質を伴った議論は、顧客を含めた万人に受け入れられるものです。そしてそれこそが、ビジネスの場において付加価値を生み出していくベースになるものではないでしょうか。
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飯田高志さん
都市銀行
  早稲田大学大学院アジア太平洋研究科(2003年修了)
    ソニー株式会社
MBA進学の動機
 都市銀行勤務時代、法人営業を経て大型不良債権処理に従事しておりました。当時、取引先の経営支援のため、系列シンクタンクのコンサルタントの方と企業再建策立案等で接する機会が多い毎日でした。コンサルタントの多くはMBAホルダーで、職務の合間に聞く彼らの留学話に触発されたことが進学動機の背景にあります。もともと学部時代からMBA取得には強い関心があり、不良債権処理、企業再建に携わるようになってからは、財務面だけでなく企業経営全般に関わる知識を体系的に勉強したいという気持ちが高まっていました。勤務先からの派遣制度も考えましたが、いつくるかわからない人事部からの指名を待たねばならなかったこと、私費であってもMBA取得を目的とした休職は認められなかったことで、退職してMBA私費入学を決意しました。
WBS(早稲田大学ビジネススクール)選択理由
 海外ではなく、国内MBAへを選択した理由は2つあります。1つは、私費で進学を目指すために何よりもコスト負担面(授業料、生活費)を考えると海外でのMBA取得は非常に困難であったこと。2つ目に、自己投資の学習効果を最大化するためには母国語で学ぶほうが効果が大きいと判断したことにあります。また、多くの国内MBAの中でもWBSを選択したのは学生構成の国際性と実践性(詳細は後述)、そして何より、後に研究室でお世話になる西山茂助教授が教鞭を取られていることが大きな決め手になりました。
WBS(早稲田大学ビジネススクール)の特徴
 WBSの特徴は大きく2つあります。1つ目は、世界30数カ国から学生が集まる国際性です。留学生多くはアジアを中心に、各国の政府職員、高級官僚、グローバル企業スタッフが派遣されてきております。大学院全体が国際社会の縮図と言えます。2つ目は、トライアングル・メソッドという独自の教育方法にあります。企業・大学・学生が三位一体となり企業の抱える問題解決に取り組みます。同期の中には、企業買収のvaluationに携わった方や、地方自治体の街づくりプロジェクトにコンサルタントとして参加した方もいました。在学しながら、多様な実務経験が積める教育方法です。WBSにおいて実務と教室の垣根はありません。授業形式はケース:講義の比率で大体6:4くらいです。講義といっても学部のような教員から学生への一方的なものはなく、教員と学生間で討議し合いながら進める双方向授業です。WBSにおいて一方向の授業というのは、ケース討議、講義のいずれであっても存在しません。教員、学生と毎日が真剣勝負と言えます。
学生生活について
 毎日、山のような課題、ケース、参考文献が課され1年目は慢性的な睡眠不足が続きます。週末でさえ、2日間のどちらかを予習に割かねば、単位取得は困難と言えます。WBSでは曖昧な発言や成果物では教員だけでなく、同期学生にも認めてもらえません。そのため、ケース討議の準備に深夜までかかっても、なかなか寝付けないという精神的緊張状態の日々が続きます。WBSの授業ではいかなる状況でも問題の本質を考え、自分の意見を伝えることを求められてきました。授業で学んだこと、得た知識は時が経てば陳腐化してしまうかもしれません。しかし、WBSで学んだ問題の本質と解決法を「考える力」は自分の人生にとってかけがえのない財産だと思います。
就職&卒業後について
 私費MBA学生の関心事は、卒業後の進路にあると思います。私自身もその例外ではなく、2年生の秋頃から就職活動を開始しました。終わってみれば、現在の勤務先と外資系戦略コンサルティングファームの2社から内定を頂きました。多くのMBAがそうであるように、私も卒業後のキャリアとしてコンサルに非常に関心がありました。しかし、トライアングル・メソッドで垣間見たソニーのファイナンス業務の先進性、自由な雰囲気、何よりも事業経営に主体者として参加できるという魅力に惹かれました。幸い私は、運良く希望の職に就くことができましたが、私の受けた印象では国内MBAの転職市場での評価は、まだ発展途上であることは否めません。しかし、WBSで学んだことで入学前には想像もしなかった職に門戸が開かれ、チャレンジできたのは事実です。現在、私は勤務先にてグループのファイナンシャル・プランニングに従事しております。“常に新しいことへ挑戦する”というソニーのDNAはファイナンス部門でも例外ではなく、日々、新たな業務を企画すべく邁進しております。専門分野以外の業務周辺知識を強化し、ソニーグル-プの企業価値向上に貢献したいと考えております。
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