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| 片山良宏さん |
地方公務員
 慶應大学大学院経営管理研究科(2003年度KBS2年生として在学) |
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| 私は、現在、慶應大学大学院経営管理研究科修士課程(通称:慶應ビジネススクール。以下「KBS」)に在籍している。ちょうど1年目が終了し、無事、2年目を迎えたところである。以下に、私が、なぜ、MBAに興味を持ち、KBSを選んだのか。そして、実際にこの1年間でどんなことを学び、どんな学生生活を送ってきたのかということを簡単に述べた後、これからMBA取得を目指される方(特にKBSでの取得)に僭越ながら、メッセージを送りたいと思う。 |
| 私は、大学卒業後、東京都某市役所に勤務することになった。理由は、簡単明白で、「サーフィンと仕事を両立」させたかったからである。普通の人間であれば、上記の志望動機を理解し難いものであると思うかもしれない。しかし私は、本当に心の底からそう思ったし、今でもまったく後悔していない。その後、まさに私の夢であった、サーフィンと仕事の両立の生活が始まったのだ。季節によっては、仕事前、時には仕事後にも海に行った。夢の生活を実現させたのだ。当然、その生活は非常に充実したものとなった。しかし、私の人生に大きな転機が来る。サーファーズイヤーを患ったのである。これは、海に入り過ぎが原因で耳の穴が小さくなってしまう病気だ。この時、サーフィンを始めて以来はじめて、2週間海に入れない生活を送ったのだ。本当に辛かった。ここでこんな問いかけを自分自身にしてみた。「このまま一生海に入れなかったら、おれはどうするだろう?」答えは、「まず、今の仕事をやめるな・・・そして新しいキャリアを築く」というものであった。特に今までの仕事を不満に思ってなかったが、これは、サーフィンとの両立という条件が前提であったのだ。このとき、私の頭に始めて、「転職」ということを意識し始める。結果的には、耳は完治したが、この思いは強まるばかりであった。 |
| こうして、私は新たな人生を模索し始めた。「どうしようかな・・・」当時、私は、役所の組織風土にいろいろ不満があったし、外部からの何らかの圧力がなければ、この組織風土は一向に変わらないという直感的意識があった。一方、私のビジネスマンとしてのスキル不足、そして、それを補うための環境不足について悩んでいた。そのとき、何気なく行った本屋で、MBAについて書かれた本に出会う。「何だかよくわからないけど、おもしろそうだな」。これがMBAとの初めての出会いとなった。それと平行する形で、自分の知識を高めたいという気持ちと、「転職」についての思いから、MBAへの興味が急速に高まる。今、振り返ると正直なところ、MBAという響きの良さと将来のキャリアアップという漠然としてイメージを持っていたことは事実で、その単純な思いが結果的に私の受験勉強のエネルギーになったわけである。 |
| 結局KBSに入学することになったが、KBSを選んだ理由は、主に、KBSは、国内ビジネススクールの中で相対的に良いという噂を聞いていたため(何をもって良いとするかという判断基準は不明)、就職に恵まれていると聞いていたため、ケーススタディーという授業スタイルをとり、レクチャー方式より実践的能力が身につくと思ったため、である。私の負けず嫌いな性格から、どうせ人生賭けて勉強するなら、自分の納得した環境で、優秀な人たちと学びたいと思ったのである。後悔だけはしたくなった。(あくまで上記の理由は、私が入手した情報と私の価値観に基づいているものであり、実態とは一切関係はない)こうして、無事試験に合格し、役所を退職することになる。ここで、公務員を辞めてビジネススクールへ行くだけでも、変わり者なのに、12月末で退職したため、1月から3月の終わりまで留学をして英語の勉強をしようと考え実際にしてしまう。結果的に、KBSを1年休学し、カナダへ留学、University of Victoria でCertificate of Business Administrationを取得し帰国した。 |
| そして、いよいよKBSでの生活である。いろいろ噂を聞いていたが、現実は、まさに噂どおりであった。いや、それ以上と言ってもいいかもしれない。入学式の2日後には、伊豆の下田での入学合宿、その後は、週5日朝9時から午後4時半までびっしりケーススタディーの生活が始まった。基本的には、教授による講義はなく、グループディスカッションとクラスディスカッションのみである。当然、授業の前夜には、2つのケースの個人分析を済ませておかねばならない。通常1ケースに、3〜4時間かかる。2つのケースの予習のせいで必然的に睡眠不足は慢性化する。ただ、辛い分、非常に充実した生活を送ることができた。年齢が違う(KBSの平均年齢は31歳程度)いろいろなバックグランドの方とのディスカッションは、本当に価値あるものだ。こんなチャンスはそうあるものではない。KBSの1年目は、必修科目(会計、組織、経営科学、マーケティング、財務、総合経営、生産管理、経済・社会・企業)が中心となり、それに加えて、専門科目の履修が可能である。私の場合は、統計、ミクロ経済学、ネットエコノミー、市場戦略論、競争戦略論、その他、海外からの交換留学生と共に英語で行われる授業を2つ取った。どれも非常に充実したものであったが、特にネットエコノミーの授業では、実際にある会社を4ヶ月間かけてコンサルティングをし、教室の中では味わうことのできない緊張感とプレッシャーを感じることができた。こうして1年を振り返ると、我ながら睡眠不足に弱い私としては、がんばったと思う。ただ、もう一度やれといわれたら、確実にお断りします(笑)。結果的には、お陰様で、現在、大手事業会社のファイナンス部門とコンサルティングファーム(戦略部門)からオファーをいただいている。KBS様様である。 |
| 最後に、これからKBSで勉強することを希望している方に、僭越ながら簡単なメッセージを送りたい。KBSへ入学する目的は人それぞれ異なるであろうが、是非、自分にとって明確な目的意識を持ってKBSへ入学してもらいたい。何のために、何をKBSで勉強したいのか。そして、卒業後何をしたいのか。それさえ明確であれば、何も心配はいらない。KBSでの2年間は、多いに実りあるものとなろう。KBSは、明確な目的を持った人間には、最高にやさしい。 |
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